
「ASDなそら」管理人のそらです。
ASD(自閉スペクトラム症)当事者の視点で、
仕事・生活に役立つ情報を発信しています(^^)
ASDを持つ自分が、本当に働けるのか?
アルバイトの経験もないのに、仕事ができるのか?
そう思っていた私が、
実際に就労するまでの道のりを、体験に基づいてまとめました。

(管理人)
これは単なる成功談ではありません。
体調が崩れ、動けなくなった「どん底」から、
どう回復し、支援とつながり、
少しずつ働けるようになったのか。
そのステップを具体的に紹介します。
同じように悩んでいる方にとって、一つの参考になれば幸いです。
ステップ0|ダウンしてしまう
ASD特性を持つ私は、
パニック障害をきっかけに何もできなくなりました。

(管理人)
当時はASDの診断を「もらっておらず」
「パニック障害」と言われていました。
- 眠れない
- 寝ようとすると、動悸がする
- 食べられない
- 人と話すことが苦痛
- 「一人になりたい」強い願望
- 気力、体力を失う
- 何もしない
- 「寝る」が一番良い
- できない自分を責めない
- 責めてしまっても「最悪の決断をしない」

(管理人)
回復の第一歩は「止まること」です。
動き続けることだけが、人生ではないと気づきました。
焦らず、まずは自分を守ることに集中しましょう
ステップ1|「体」「心」のリハビリ
- 眠れるようになる
- 食事がとれるようになる
上記のことができるようになってくると、
やりたいことが見つけられるようになります。

(管理人)
このときのポイントが
「無理に見つけようとしない」ことです。
「〇〇しないと…」と思うのが「悪い」とは言いませんが、
回復が遅くなってしまいます
意識してやったことは以下の通りです。
- とにかく寝る
- 好きなことをする
- 読書、ゲーム、音楽を聴く など

(管理人)
「今日はこれができた」
そう思えるだけでOKです。
「ただ好きなことをする」ことが、
一番の特効薬です
ステップ2|生活リズムの再構築
次に取り組むのは、生活リズムを取り戻すことです。
- 朝散歩をしてみる
- 「起床後1時間以内」にする
- 「7時までに起きる」ようになるとGOOD
- 簡単な料理をしてみる
- 「インスタントラーメン」でOK
- 「掃除」「片付け」をする
- 自分の部屋を整える

(管理人)
「朝散歩ができる」「料理ができる」「掃除ができる」
これだけできると、心にも余裕が出てきます。
その上「働ける基礎」が出来上がります(^^)
ステップ3|「自分を知る」「制度を知る」
ここからは、働くための準備が始まります。
「できること」から「すること」に変わっていきます。

(管理人)
「強制的」に感じるかもしれません。
しかし「働きたい思い」があるのなら、
必ず乗り越えられます。
「無理だよ…」そう思われるとき、
まずは「通院する」
「定期的に医師と話す」ことをしましょう
- 心療内科(精神科)に通院する
- 「これまでの全ての経験」を正直に話す
- 医師からフィードバックをもらう
- 「支援を受けるか」決断する
- 診断を受けるか
- 障害者手帳を取得するか

(管理人)
特に「障害者手帳の取得」は大きな決断です。
これ以前のステップでは「決断すること自体」がタブーです。
ステップ4|他者とつながる
一人での回復には限界があります。
だからこそ、支援機関とのつながり、
他人との接点があることは重要です。
- 発達障がい者支援センターに行く
- 専門の支援者に相談できる
- 当事者同士とつながる
- 就労移行支援事業所の見学・体験
- 専門の支援者に相談できる
- 他の障がい当事者とつながる
- 場合によって「就労継続支援」事業所を見学・体験してみる
- 体験して好印象なら、利用申請をする
- 近場でおでかけする
- 公園、ショッピングセンター、趣味で通じる場所 など

(管理人)
「私を理解してくれる人が、こんなにもいたんだ」
他人とつながることで、こう気づくことができます。
「他人を頼ること=ダメなこと」ではないのです。
「人間として必要不可欠なこと」なのです。
- 就労移行支援とは?体験と制度を解説
- 発達障害者支援センターとは(外部サイトに飛びます)
ステップ5|働く準備を整える
いよいよ「働く」ことを見据え始めるタイミングです。
ただし、いきなり「求人に応募する」ことは
メンタルを病んだ経験がある人にとって、ハードルが高すぎます。

(管理人)
このステップでは
まず「経験の棚卸し」をしましょう。
同時進行で、
働くイメージをよりはっきりさせるために
「作業訓練」を積んでいきましょう
「他人と一緒にする」ことが望ましいです
- 自分の「得意」「不得意」を整理
- どういう環境なら、力を発揮できるか
- 「体力」「通勤」の耐性なども考える

(管理人)
私は「就労移行支援」を利用して、
事業所の職員さんと一緒に
「過去の棚卸し」をしました。
そして「働くこと」を
「作業訓練」を通して、学んでいきました。
- できるだけ「多くの作業を経験する」
- 最初から「やりたくない」と拒否しない
- やってみてから「得意」「不得意」を判断する
- 「他人と一緒に働けるか」見極める
- 自分だけで判断しない
- 第三者の視点も大切にする

(管理人)
過去の経験から
「あれは無理」「これはダメ」と
決めつけるのは、良くないです。
あらゆる可能性を捨てず、
「挑戦し続けること」が大切です
ステップ6|就職へ

(管理人)
ここまでくればあと一歩。
ここまで努力できれば、
「働ける」まで、もう少しですよ(^^)
- 体験実習をしてみる
- 短い期間(1週間)企業で作業する
- 担当者・事業所の職員さんからフィードバックをもらう
- 求人に応募する
- 就労移行支援の場合「障害者雇用」につながる事が多い
- 履歴書を書く
- 面接の練習をする
- 「3.」「4.」は就労移行支援で、見てもらえる
- 面接本番
- 就労移行支援の場合「面接に同伴」してもらえる
- 合格すれば「働けるようになる」

(管理人)
最終的に
「障害者雇用」「パートタイマー」として、
現在の職場に就職しました。
私はゴールに到達するまで
「約5年」かかりました。

「やった〜」
「ついに働ける〜」

(管理人)
しかし「ここがスタート」なのです。
就職してからは
「定期的に」「継続して」「ゴールを設定する」
そんな地道な積み重ねが必要です。
でも大丈夫。
ここまでやってこれたなら
以下のことも、乗り越えられます(*^^*)
- 職場の上司・同僚と協力しながら働く
- 就労定着支援も併用する
- 安心感を確保
おわりに|この道のりに正解はない
ASD当事者として
「働けるようになる」までの道のりに、正解はありません。
進んだり戻ったり、時間がかかったりして当然です。
大事なのは、
「自分にとってのちょうどいいペース」を見つける。
「支援」「制度」も活用する
「一歩ずつ」前に進むこと
この記録が、誰かにとっての「はじめの一歩」になることを願っています。

(管理人)
質問などあれば、お気軽にコメントしてくださいね。
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