「ASDなそら」管理人のそらです。
ASD当事者の視点で、仕事や生活に役立つ情報を発信しています!
自分の中の「違和感」に気づいたことはありますか?
「何か他人と違う…」と感じたことはありませんか?

もしかするとその違和感は「目に見えない障害」
つまり発達障害のサインかもしれません。
私自身、大学生の頃に言葉にできない違和感を感じていました。
振り返ると、幼少期から漠然とした違和感を抱えていたのかもしれません。
この記事では、以下の2つをお伝えします。
- 私の過去の違和感
- 診断を受けるまでの経緯
「何か違う…」と感じたときに、その違和感を大切にしながら、
自分自身をより深く理解するきっかけになれば幸いです。
発達障害は「少数派」
発達障害は生まれつきの特性です。
つまり、生まれたときからずっと付き合っていくものであり
「自分の一部」ともいえます。
「発達障害ってどんなもの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
ここでは私自身の経験をもとに、発達障害の特徴を紹介します。
ただし、発達障害の特性は人それぞれ異なるため
「すべてが当てはまる」「全然違う」と一喜一憂する必要はありません。
もし「普通とは少し違うかも」と感じたら、
一度専門医の診察を受けることをおすすめします。
予約を取るのが大変なこともありますが、
まずは一歩踏み出してみましょう。

診断のきっかけは別のことから
私が自閉スペクトラム症(ASD)の診断を受けたのは2021年のことです。
通院していた精神科医に検査を勧められたことがきっかけでした。
しかしそれより前の段階では、
自分のことを「HSP(Highly Sensitive Person/繊細さん)」ではないかと考えていました。
HSP(繊細さん)とは・・・
感受性が強く、刺激を受けやすい人のことを指します。
「繊細さん」が気になる方はこちらを読んでみてください ↓
例えば、HSPの特徴に以下のようなものがあります。
- 物事を深く考えすぎる
- 五感が敏感で、刺激を受けやすく疲れやすい
- 他人の感情に共感しすぎてしまう
- 些細な刺激に過敏に反応する
HSPの特徴の多くは、発達障害の感覚過敏とも共通しています。
例えば、私の場合は以下のような感覚過敏がありました。
- 聴覚過敏
→ 突然の大きな音が苦手、金属の擦れる音が不快
- 触覚過敏
→ マスクを着けるのが苦手、常に腕まくりをしている
- 他人の感情に影響されやすい
→ 会話やSNSでのやり取りがストレスになりやすい
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)と感情が敏感であることが、
日常生活に支障をきたすこともありました。
過去を振り返ることがヒントになる
自分の特性を知るためには、
過去を振り返ることが重要です。

私の場合、特に思い当たるのは
「相手の話していることが理解できない」場面が多かったことです。
相手がきちんと説明してくれているのに、
なぜか内容がうまく頭に入ってこないことがありました。
これは「A」と「B」という情報を別々には理解できても、
それらを結びつけるのが苦手な状態といえます。
精神科医の益田裕介さんが
「中枢結合能力の欠如」と説明しているように、
発達障害の特性のひとつとして、
情報の統合が苦手な場合があります。
ただし、これは経験を積むことである程度改善できます。
- 何度も繰り返し学習する
→情報を定着させることができる
- 視覚的な補助(メモや図解)を活用する
幼少期の「違和感」との再会
診断を受けたあと、母親から衝撃的な話を聞きました。
小さい頃、あなたは両親に対して敬語を使っていたよ
自分ではまったく記憶がありませんでした。
「両親に敬語を使うのは普通では?」と思っていましたが、
どうやら一般的にはそうではないようです。
今でも無意識に年下の人に敬語を使ってしまうことがあり、
意識的に直そうとしても難しいことがあります。
こうした行動のクセは、
自分の特性を知るうえで大きなヒントになります。

将来のためにできること
診断を受けたことを両親に伝えたとき、
母親から意外な言葉が返ってきました。
幼少期に一度病院で診てもらおうか、と考えたことがあった
しかし、結局病院へ行くことはなく、
大人になってからの診断となりました。
もし幼少期に診断を受けていれば、
もっと早く自分の特性を理解し、対処法を考えられたかもしれません。
だからこそ「何か違う」と感じたときに、
早めに専門家へ相談することをおすすめします。
特に下記のように感じる場合、
専門医に相談することで、自分自身を深く理解するきっかけになります。
- 言葉にできない違和感がある
- 日常生活で困ることが多い
- 他の人と違う感覚を持っている気がする
ほんの少しの勇気で、新しい自分を見つける一歩を踏み出してみましょう。

コメント