就職活動で役立つ!強みと弱みの整理と答え方

ステップ5|働く準備を整える

「ASDなそら」管理人のそらです。

ASD(自閉スペクトラム症)当事者の視点で、
仕事・生活に役立つ情報を発信しています(^^)

就職活動・転職活動において、
面接官から必ずといっていいほど聞かれる質問があります。

<strong>面接官</strong>
面接官

あなたの強みはなんですか?

一見シンプルですが、答えるのは簡単ではありません。

特に発達障がい・精神疾患のある方にとっては、
「強みなんてない」「弱みばかり思い浮かぶ」と感じることが
少なくありません。

さらに、障がい者雇用の場面では次のように聞かれることもあります。

<strong>面接官</strong>
面接官

あなたが配慮を求めること(=弱み)はなんですか?

これは単に「できないこと」を確認したいわけではなく、
次の点を知るための質問です。

たとえば…
  • あなたが「どうすれば能力を発揮しやすい」のか
  • 「どのようなサポートがあれば」活躍できるのか

つまり「強み」と「弱み」は、就職活動において自分を理解し、
相手に伝えるための大切な材料なのです。

この記事では、以下を解説しています
  • 「強み」「弱み」とはなにか
  • 「強み」「弱み」を知る方法、工夫
  • 「強み」「弱み」がもたらすメリット

なぜ面接官は「強み」と「弱み」を知りたいのか

面接官が「強み」「弱み」を聞く背景には、
いくつかの理由があります。

① 仕事との「マッチングを確認する」ため

企業は応募者に「即戦力」だけを求めているわけではありません。

むしろ障がい者雇用では、
「長く、安心して、働き続けてもらえるか」どうかが重視されます。

そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

私の経験から、
就労移行支援では、
仕事の適正度以上に、
それを重要視している、と感じます。

そのため「どんな環境で強みを活かせるのか」
「どんな場面で弱みが出やすいのか」を知ることで、
適切な配置・業務内容を検討してもらえます。

② 「配慮の必要性」を把握するため

「弱み」を聞かれるのは、単に欠点を知りたいからではなく
「配慮が必要な部分」を明確にするためです。

たとえば…

静かな環境では、集中できる

➡️ 机の配置など、工夫することができる

③ 「自己理解度を確認」するため

面接官は「自己理解ができているか」を重要視します。

「自己理解できている」人
  • 例;過集中になると、疲れが一気にたまりやすい
    • ならないように対策を立てられる
    • そうなる場合、業務そのものをしない選択肢も生まれる

➡️ 安定して、長く働ける可能性が高い

「自己理解できていない」人

働きながら、必要な調整を行えない

➡️ 入社しても身体・心がついていかず、
休みがちになってしまう


「強み」とは何か

「強み」と聞くと、
特別な才能・高度なスキルを思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、強みは必ずしも「特別」なものである必要はありません。

  • 疲れずに続けられること
  • 人から「助かる」と言われたこと
  • 自分では当たり前だが、他人から褒められること

これらすべてが強みになりえます。

たとえば…

ルールを守るのが得意

  • 毎日同じ手順を、正しく実行できる
  • 業務の安定性を支えてくれる

「弱み」とは何か

弱みというと「欠点」や「短所」と感じてしまいがちですが、
本来の意味は少し違います。

弱みは「苦手な部分」であり、「支援・工夫が必要な部分」です。

  • 曖昧な指示に、対応しづらい
  • 長時間の作業で、疲れやすい
  • 音・光に敏感で、集中できない

これらは「できない」ではなく
「条件を整える必要がある」というだけのことです。

そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

「弱みを理解し、言葉にして伝えることができる」

これができると「あなたも」「上司も」
安心して働くことができます。


ただし、配慮をしてもらうのは
「業務に影響が出る」ものに限定しましよう。

あれもこれも、となってしまうと
上司の負担が大きくなりすぎてしまいます。


「強み」と「弱み」を知る「3つの方法」

① 「他者のフィードバック」をもらう

家族・友人、支援者、職場の上司など、
受けた言葉を振り返ってみましょう。

  • 「丁寧だね」と言われた
  • 「声が聞き取りやすい」と褒められた
  • 「疲れやすいね」と指摘された

こうした言葉は、自分では気づきにくい特性を教えてくれます。

そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

私はこれが「長所」「短所」を知る一番の方法だと思います。

他人を頼ることを学べ、長く働けるきっかけになります。

② 「自己観察」をする

日常の中で「どんな作業が楽か」「どんな場面で疲れるか」を
観察してみましょう。

  • 単純作業は集中できる
  • 臨機応変な対応は苦手
  • 静かな環境だと、パフォーマンスが上がる

こうした観察結果は、面接で具体的に伝える材料になります。

そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

詳しい方法は、後ほど紹介します。

③ 「過去の経験を分析」する

学校生活・趣味の活動を振り返ると、
自分の特性が見えてくることがあります。

  • 図工で「丁寧に仕上げる」と評価された ➡️ 正確性の強み
  • 作文で「表現力がある」と言われた ➡️ 言語化の強み

過去に自然とできていたことは、
今の強みにつながっていることが多いのです。

そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

「通知表」「アルバム」「卒業文集」
これらなどが手元にある方は、
ぜひ確認してみてください。


「強み」と「弱み」は表裏一体

多くの場合、強み・弱みは表裏一体です。

たとえば…
  • 集中力がある ⇔ 過集中で疲れやすい
  • 丁寧に作業できる ⇔ スピードが遅い
  • マイペースで冷静 ⇔ 協調性が乏しいと見られる

つまり、強みの裏には弱みが隠れており、
その逆(弱みをひっくり返せば、強みである)も成り立ちます。

大切なのは「自分が活躍できる条件」を明確にし、
それを周囲に説明できるようにすることです。

そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

直接面と向かって、でなくても、
「文字にできる」ことが非常に大きいのです。


具体的な「強みのパターン」

強みには、さまざまな種類があります。

たとえば…
  • 正確性:間違うことなく、作業できる
  • 集中力:単純作業を続けられる
  • ルール遵守:決められた手順に、安心感を持てる
  • PCスキル:Excel・Word・PowerPointなどの操作が得意
  • 声・態度:はっきりした発声、落ち着いた対応ができる

具体的な「弱みのパターン」

同様に、弱みも多種多彩です。

たとえば…
  • 過集中:気づかずに疲れてしまう
  • 曖昧さに弱い:指示が抽象的だと混乱する
  • 疲れやすさ:体力が続かない
  • 感覚過敏:音・光・においに敏感
  • マルチタスクの困難:複数の作業を同時に進めにくい

「強み」と「弱み」を「言語化する」方法

「強み」「弱み」を「言葉にする」方法
  1. 気づく
    • 自己観察➡️分析する
    • 支援者、上司などからのフィードバックで把握する
      • 客観的な意見をもらう
    • 検査なども参考にする
      • 例;WAIS検査、職業適性テスト
  2. 整理する
    • ノート・表にまとめる
      • 毎日の調子、作業のしやすさを書き残す
    • 日記にまとめるのも⭕️
  3. 伝える
    • 面接・面談などでシンプルに言葉にする
    • 上記が難しい場合;文字にして伝える

「面接で伝える」ときの工夫

  • 強みと弱みをセットで伝える
  • 「活躍条件」を一緒に話す
  • ネガティブ表現を避ける
そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

たとえば…

集中力は誰よりもあります。
ただし過集中になりやすいので、
昼休憩とは別に、
軽い休息を取りながら働けると助かります。

そう伝えると、
相手の理解が深まります。


「強み」「弱み」の整理がもたらす「メリット」

  • 面接での自己PRがしやすくなる
  • 無理のない働き方を選べる
  • 自己肯定感が高まる
  • 周囲の理解が進む
そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

「働く」のみならず、
「生きやすくなる」ことも大きなポイントです。


おわりに:強み・弱みは誰もが持っている

強み・弱みは、特別な才能・欠点ではありません。

「疲れずにできること」「他人から感謝されたこと」こそが強みです。

そして弱みは、自分を守るために必要な「条件のヒント」です。

強み・弱みを言語化することは、
発達障がい・精神疾患のある方に限らず、
すべての人に役立つ自己理解の手段です。

今は「自分のことがよく分からない」と思っていても、
少しずつ整理していけば、面接だけでなく人生全体が生きやすくなっていきます。


そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

「この記事だけでは、イメージしにくい…」
そんなあなたは「私の実例を元に」探してみてください。

私の「強み」「弱み」を経験から紹介


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