本で変わる!ASD向け勉強スタイル

発達障害

「ASDなそら」管理人のそらです。

ASD(自閉スペクトラム症)当事者の視点で、

仕事や生活に役立つ情報を発信しています!

あなたは勉強することが好きですか?

この質問に、胸を張って「はい!」と答えられる人は、

正直そんなに多くないと思います。

嫌いだなぁ…

できればやりたくない…

多くの人が、こう感じているのではないでしょうか。

特にASDの当事者である場合…
  • 興味が持てないことに集中するのが難しい
  • 何のためにやるのかが曖昧だと、モチベーションが湧かない

そういった特性を持っていることもあり、

勉強=苦手と感じる場面が多いかもしれません。

ですが――。

今の時代、勉強しないままでいると、

生活の選択肢や収入のチャンスはどんどん狭くなっていくのも現実です。

だからこそ「勉強=自分のための武器」として、

やり方を工夫しながら少しずつ取り組むことがとても大事だと、私は思っています。

このようになってほしくはありません

この記事では、勉強に苦手意識がある方でも

「これならできそう」と感じられるように、

本を使った勉強法を中心に紹介していきます。


なぜ、勉強が嫌いになるのか?

小学校から高校まで、

私たちは「教えられる」ことに慣れてきました。

  • 決まった時間に教室に座る
  • 先生の話を聞く
  • 決められたテストを受ける

非常に受け身です。

実は「戦前から」この形式なのです

このスタイルに慣れてしまうと、大人になってから

「自分で考える」「自分で選ぶ」という行動が取りづらくなります。

その結果…
  • 誰かが教えてくれないと動けない
  • 指示がないと不安

 ➡️ 勉強 = つまらない、というイメージが染みついてしまうのです。

大学に入ると、その違いがより顕著になります。

  • 「大学 = 就職までの猶予期間」と捉えている人
  • 「大学 = 学問を深める場所」と考えている人

この二者では、数年後に得ているものが大きく変わってきます。

前者は自由な時間を満喫し、後者は自分の専門性を深めていく。

ASD当事者の私たちは、後者のように「深く掘ること」が得意であり、

またその時間が心の安定にもつながる傾向があります。

だからこそ、自分の得意を伸ばせる「勉強」という手段は、

決して損にならないのです。


「やりたいこと」は、待っていても来ない

私自身、ASD当事者として長年「指示される側」で生きてきました。

ですが、ある時気づいたんです。

やりたいことは、誰かが持ってきてくれるわけじゃない
自分で探しに行かないと、いつまで経っても見つからない

そう気づいたときから、

私は「自分で人生の舵を取る」ために勉強を始めました。

といっても、いきなり難しい本を読むわけではありません。

ここからは、私自身が実践してきた勉強のやり方をご紹介していきます。

新しい自分を、発見しに行きませんか?

ステップ1:書店に行く

まずおすすめしたいのは「書店に行く」ことです。

できれば、あなたの地域で一番大きな書店に行ってみてください。

人が多い場所が苦手であれば、平日の午前中など、

比較的人の少ない時間帯を狙うのもアリです。

どうして書店がいいのか?

本屋さんには「偶然の出会い」があります。

興味がなかったジャンルでも、タイトルや表紙を見ているうちに

「これ、面白そうかも」と感じるものに出会える可能性があります。

大事なのは、すべての棚を一度は見ること。

苦手なジャンルでも、1〜2秒だけ目を通してみてください。

興味のない場所から、意外な学びが得られることもあります。


ステップ2:気になる本は立ち読ちして買う

書店を歩いていると、気になる本に出会うことがあります。

  • タイトルに心をひかれた
  • 表紙のデザインが印象的だった
  • 中をパラパラめくったら、すっと読めた

そんな本に出会えたら、まず立ち読みしてみましょう。

その時、目次だけでも十分です。

それで「もっと読みたい!」と感じたら、それは“当たり”の本、

あなたにとってピッタリの書籍になります。

お金が気になる方へ

ASD当事者の多くが、経済的に余裕のある状況ではないこともあると思います。

そんな時は、無理に買わなくても大丈夫です。

📕 図書館に行って借りる

📗 メルカリなど、中古を探す 

📘 電子書籍の無料サンプルを活用する など

工夫次第でお金をかけずに読書はできます。


ステップ3:読む・「やめ時」を決めておく

いざ読み始めると「思ってたのと違うな」と感じる本に出会うこともあります。

そんなときは、無理に読み続けなくてもOKなんです。

「これはハズレだったな」と割り切り、手放す勇気も大事です。

売ったお金で、新しいものを探せば行けばよいのです。

逆に、ぐいぐい引き込まれる本に出会えたらラッキーです。

そういう本は、何度でも読み返してみましょう。

著者の別の本を探してみるのも楽しいですよ。


ステップ4:ネットを使って学びを広げる

本だけで理解が追いつかないときは、ネットの出番です。

・検索する

わからない単語、概念、歴史などを調べるクセをつけることで、

理解力はぐっと上がります。

調べたことをメモ帳やノートにまとめると、

記憶にも残りやすいです。

・動画を見る

最近は、多くの専門家や著者自身が動画サイトで情報を公開しています。

最初はできる限り「公式チャンネル」「ご本人の動画」を探すようにしましょう。

切り抜き動画は編集されているので、

大事な部分が抜けてしまう可能性があります。


「好き」からはじめる勉強法

ここまで紹介してきた方法は、

すべて「自分の興味・好奇心」がベースです。

ASDの当事者は、興味のあることに対して

ものすごい集中力を発揮できます。

その特性を、勉強にも活かしましょう。

例えば…
  • 好きなゲームの制作過程を調べる
  • 気になる食品の裏側(添加物や栄養)を学ぶ
  • ハマっている趣味を深掘りする

これも立派な「勉強」です。

「推し活」とも言えます

勉強は、自分の武器を育てること

ASDの特性があると、

社会の中で「生きづらさ」を感じることが多いのは事実です。

でも、自分なりの方法でコツコツと学びを積み重ねていくことで、

自信とスキルは確実に育ちます。

勉強は他人のためではなく「あなた自身の可能性を広げるため」に行うものです。

  • 他人と比べなくていい
  • スピードはゆっくりでもいい
  • 少しでも前に進めたら、それは立派な一歩

まずは1冊、気になる本を手に取ってみてください。

あなたの中にある「知りたい」「やってみたい」という気持ちを、

大切に育てていきましょう。

一人が無理なら、信頼する人と一緒に。

最後に:あなたの好奇心を、未来につなげよう

この記事では「書店から始めるアナログ学習法」を中心に紹介しましたが、

最終的にはあなたに合った方法を見つけることがゴールです。

本が苦手ならYouTubeからでもOK。

逆にネットが疲れるなら図書館を活用してもOK。

いろんな方法を試しながら、自分だけの「勉強スタイル」を見つけていきましょう。

学びは、自分の世界を広げる「旅」のようなものです。

その旅のスタート地点は、どんなところでも構いません。

すべてが「学び」のきっかけです
  • コンビニで手に取った雑誌
  • SNSで流れてきたリンク
  • 書店でふと目に入った1冊 など、人それぞれ

ぜひ、今日からあなたのペースで一歩を踏み出してみてください。


私がすすめる本はこちらから ⬇️

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