「ASDなそら」管理人のそらです。
ASD(自閉スペクトラム症)当事者の視点で、
仕事や生活に役立つ情報を発信しています!
あなたは「朝型」ですか? それとも「夜型」ですか?
今のあなたの生活リズムはどうでしょうか?
もしかすると、夜遅くまで起きていて、昼頃に起きる生活をしていませんか?

私は、障がいがわかるまでは完全な夜型人間でした。
しかし今は、しっかり朝型に切り替わっています。
なぜそんな大きな変化が起きたのか?
その理由と、実際に経験したエピソードを交えてお話ししていきます。
「自分がなぜ病みやすかったのか」
そのヒントが見えてくるはずです。
【昔】昼夜逆転の生活
心療内科に通う前、私の生活リズムは本当にひどいものでした。
- 日付が変わる頃に就寝
- たまに1時を過ぎることも
- それでも朝6時には起きる
無理を重ねたツケは、確実に心と身体に積み重なっていました。
特にASD特性がある場合「決まったリズム」が崩れると、
自律神経が乱れやすいです。
知らないうちに疲弊し、メンタルが摩耗していく… そんな日々でした。

【転機】留学先で「強制的に朝型」へ
大学生のとき、私は短期留学を経験しました。
行き先は英語圏。1ヶ月間、ホームステイをしました。

家族構成は、
- シングルマザー(経緯は不明)
- 5歳の男の子(幼稚園児)
当然、日本語は通じません。
到着から数日はホームシックで苦しかったです。
ですが、それを吹き飛ばすほど衝撃的だったのは、
「家族全員がめちゃくちゃ早く寝る」という生活スタイルでした。
- 男の子:夜7時に就寝
- 母親:夜9時に「寝ましょうか」と声をかける

最初は戸惑いましたが、流れに従って夜10時には自然に眠れるように。
すると翌朝は7時前にスッキリ起床できる。
8時間しっかり眠るだけで、信じられないほど体調が良くなったのです。
【現実】帰国後、朝型維持は難しかった
しかし、帰国すると朝型生活を維持するのは不可能でした。
- 通学時間:片道1〜2時間
- 朝の準備:弁当作り、着替え、身支度
- 大学の課題:予習、レポート、課題地獄…
夜遅くまでパソコンとにらめっこする日々が再開。
一度だけ徹夜したときは、翌日ほぼゾンビ状態。
焦る ➡️ 眠い ➡️ 集中できない ➡️ 自己嫌悪のループ

結果として、
- 就寝:夜中0時過ぎ
- 起床:朝6時
という中途半端な夜型に戻ってしまいました。
【悪化】最悪の結果を迎える
この生活リズムを続けた結果、どうなったか。
- 午後の授業は常に眠気との戦い
- 人間関係が悪化(仮眠したいから人を避ける)
- 実家と大学の往復だけの日々
- 趣味も興味も失う
- 卒業論文が手につかず留年・休学
そこから昼夜逆転生活へ突入し、ついには過換気症候群を発症、
パニック障害と診断されました。

なんでこんなことになったんだろう…
何度も自問しました。答えは明確でした。
生活リズムの崩壊、それが全ての始まりだったのです。
【再生】心療内科と出会い、朝型へ
心療内科への通院が始まりました。
「この状況をなんとか改善したい」
そこで出会ったのが、精神科医・樺沢紫苑先生の動画です。
先生が伝えていたのは、シンプルな事実でした。
夜型生活は、メンタル疾患を悪化させる
教わったことは以下の通り。
- 朝起きたらすぐに太陽の光を浴びる(朝散歩)
- 1日3食しっかり食べ、30回以上噛む
- 毎晩、ポジティブな出来事を3つ書く(ポジティブ3行日記)
- 夜はスマホを寝る1時間前に手放す
これらをコツコツ実践しました。
最初は苦しかったです。何度も挫けかけました。
でも、ゆっくり、しかし着実に、
- 気分が明るくなり、
- 行動範囲が広がり、
- 新しい人間関係を築けるようになり、
- 就労移行支援を経て、就職へつながったのです。
【伝えたいこと】今、苦しんでいるあなたへ
今、この記事を読んでいるあなたが、
もし「どうにもならない苦しさ」に包まれているなら。
まずは「生活リズムを整える」ことから始めてください。
- 夜、スマホは「寝る1時間前」に電源を切る
- 目を閉じるだけでもOK(眠れなくても自分を責めない)
- 寝る前に、どんなに小さなことでもいいので、その日のポジティブを探す
これだけで、確実に変わり始めます。
「朝型にするのは無理だよ」と思うかもしれません。
確かに、夜のほうが集中できる人もいます。
私もそう感じたことがありました。
また「思春期以降の夜型化は自然な発達プロセスの一部」という研究も
発表されているほどです。
それでも、まずは朝型生活を体験してみてください。
朝の静かな時間に目覚める心地よさを、ぜひ味わってほしいのです。

【まとめ】出口のないトンネルはない
あなたのことは、あなた自身が一番よくわかっています。
焦らなくていいです。
しかし、無意識に焦ってしまうかもしれません。
比較しなくていいです。
でも、どこかで他人と比べてしまうかもしれません。
それでも、小さな一歩を、ゆっくり積み重ねてください。
言葉の矛盾があるかもしれませんが、これが真実なのです。
生活リズムを整えることは、自分を大切にすること。
どんなに深い絶望の中にいても、必ず朝は来ます。
出口のないトンネルはありません。
だから、今日この瞬間から。
あなたの未来を、明るいほうへ動かしていきましょう。

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