「ASDなそら」管理人のそらです。
ASD(自閉スペクトラム症)当事者の視点で、
仕事や生活に役立つ情報を発信しています!
生きていくうえで、コンビニって、便利ですよね。
- (ほとんどは)24時間営業
- 飲み物・お弁当、お菓子・日用品まで何でも揃っている
- 限定商品・キャンペーンが常に行われている
- ワクワク感もある
でも──
ASD(自閉スペクトラム症)の当事者である私にとっては
「コンビニは誘惑が多すぎる場所」でもあります。
この記事では、私がコンビニで汗拭きシートを買いに行った時のエピソードをもとに
以下について、考えてみたいと思います。
- どうすれば無駄遣いを防ぐことができるか
- どうすれば自己管理を続けられるのか
コンビニには「つい手を伸ばしたくなる仕掛け」がたくさん
ASDの特性として「感覚の過敏さ」「衝動的な行動」があります。
私の場合、視覚からの刺激に弱く
「目に入ったもの」につい反応してしまいます。

とある夏の日、朝から湿気と暑さで汗だくになってしまい
「汗拭きシートが必要だ」と思い立ちました。
スーパーはまだ開いていない時間。
徒歩通勤の途中にあるコンビニへ立ち寄ることにしました。


「汗拭きシートだけ」買っていこう
最初はそう決めていたのですが──
「店内を回ってみよう」と思ってしまうのが人間の性。
- 1回分だけの入浴剤
- 物珍しさから目に留まる
- 期間限定のフルーツサンド
- おいしそう…
- 店舗限定のカップ麺
- 久々に食べてみたいな…
こういう時、心の中では
「今日は頑張ってるから、いいよね?」という声がささやきます。
でも私は、その誘惑をぐっと我慢し、
汗拭きシートだけを買ってお店を出ました。

無駄遣いを防ぐために、ASD当事者が意識したいこと
正直に言うと、無駄遣いを完全にゼロにするのは難しいです。
ASDとともに生きる私たちは、一度気になったものが頭から離れにくい。
しかも、コンビニの商品って本当に魅力的なものばかりなんですよね。
では、どうやってそれに抗えばいいのでしょうか?
①「買うものリスト」を事前に用意しておく
これは、とてつもなく効きます。
スマホのメモアプリに、
「必要なものだけ」書いておくだけでも違います。
例えば ⬇️
今日買うもの
- 汗ふきシート
リストに書いてないものは買わない。これは鉄則です。
書いてないものは「今回の目的外」と割り切ることが大切です。
②「立ち寄る理由」を明確にする
「ついでに何か見よう」と思って入ると、
絶対に何か買ってしまいます。
「今すぐ必要な○○を買う」
それだけを意識して店に入るようにしましょう。
これは「コンビニ = テーマパークじゃない」と
自分に言い聞かせるようなものです。

③ 入店時間を短くする
自分の経験上、入店から3分以内に出ると
無駄遣いの確率がぐっと下がります。
- 必要な棚の場所だけ、チェックする
- 「回り道せず」レジへ直行する
遠回りしたくなったら、
「今日は散歩じゃない、買い物なんだ」と自分に言い聞かせます。

「買うものリスト」「立ち寄る理由」を作ると
自然とお店にいる時間は少なくなります。
障がい者こそ「お金の管理」は最優先課題
ASD当事者に限らず、発達障がいのある方の多くは、
お金の管理が苦手だと言われています。
- 衝動買いしてしまう
- 趣味に一気にお金をつぎ込む
- 小銭をすぐに使ってしまう
- 家計簿が続かない
私もまさにそうでした。
- 親からもらったお小遣いを、どうやって「きっちり」使い切るか
- 何も考えずに「ただ使うことだけ」意識している
- 目の前の衝動(特にゲームセンター)に耐えられない
- 気づいたときには100円を投入している
だからこそ、自分の苦手をカバーする仕組みを作っています。
- 現金をなるべく持たない
- 「現金のみ対応」に備えて、数千円持っておく
- 「キャッシュレス決済」を活用する
- 家計簿アプリで自動記録
- このあと紹介 ⬇️
おすすめの家計管理法:マネーフォワード ME
私は「マネーフォワード ME」というアプリを使っています。

- 銀行口座・クレジットカード・電子マネーなどを連携できる
- 出費が自動で記録される
- 自動仕分けで分類がラク
- 支出グラフで視覚的に把握できる
- 月ごとの予算設定も可能
こんな方におすすめです ⬇️
- お金の流れを「見える化」したい
- 手書きの家計簿・Excel入力が苦手
- クレジットカード、電子マネーの、使いすぎが気になる
- 「一人暮らし」がしたい
- 行動・支出を「振り返るのが得意」
「コンビニを使うか」は「戦略」で決める
結論として「コンビニを使うな」とは言いません。
使う時に「自分なりのルール」を作っておくことが大切です。
- 立ち寄る前に、買う物を決めておく
- 買い物リストに書いてない物は「見ない」「買わない」
- 消耗品はコンビニではなく、スーパー・ネットでまとめて買う
- 家計簿を必ず記録する(特に「現金」でのやりとり)
この4つを守るだけでも、
「月に数千円」は無駄遣いを防げています。

自分の行動を「見える化」することで、将来が変わる
私がここまで節約・管理にこだわる理由──
それは「一人暮らしをしたい」という目標があるからです。

- 少しでも早く自立したい
- 毎月少しずつでも貯金を増やしたい
ASD当事者は変化に弱い一方で
「明確な目標があると頑張れる」という側面もあります。
だからこそ、今日から一つでも実行してみてください。
最後に:あなたに伝えたいこと
私も最初からうまくできていたわけではありません。
衝動買いをして、失敗をたくさんしました。
でも、失敗を記録して、
仕組みを作ることで少しずつ改善できるようになりました。
あなたもきっとできます。
- そもそも、コンビニに入らない
- 「明確な用事」がある時だけ寄る
- 家計簿をつける
この3つを実践するだけで、生活は確実に変わります。
この記事を読み終えた今、
スマホのメモに「買う物リスト」に
「商品を1つだけでも」書いてみませんか?
行動を始めたその日から、未来は少しずつ動き始めます。
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