障害者の働く力を育てる実習制度について解説

ステップ6|就職する

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「ASDなそら」管理人のそらです。

ASD(自閉スペクトラム症)当事者の視点で、
仕事・生活に役立つ情報を発信しています(^^)

障がいのある人が働く力を身につけるためには、

座学・訓練だけではなく「実際の職場で試してみる」機会がとても重要です。

しかし日本には複数の実習制度があり、名称・仕組みも似ているため、

初めて調べる人にとっては「結局どう違うの?」と迷いやすい点があります。

そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

調べても、他人に聞いても分からずじまい…

なんてこともあります。

この記事では、以下について解説しています ⬇️
  • 公的機関が実施する制度を「段階ごとに」紹介
    • 「短時間」のもの
    • 「短期間」のもの
    • 長期間」のもの

  • 混乱しやすい2つの制度について紹介
    • 障害者トライアル雇用
    • 障害者委託訓練

まず知っておきたい:「実習」は目的によって段階が違う

就労支援の現場では、

実習は大きく分けて次の「3段階に整理」できます。

  • 【短時間】職場見学 (1〜2時間)
  • 【短期間】企業実習 (2〜5日)
  • 【長期間】本番に近い実習 (3〜6ヶ月)
そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

順番にご紹介していきます ⬇️

【短時間】職場見学(1〜2時間)

  • 企業の職場を見学する
  • 目的は「仕事内容を知ること」
  • 「実習ではない」

厚生労働省も「職業理解のための場」として案内しており、

実際の作業をすることは必須ではありません。

詳しくは、こちらをご覧ください。

  • 企業担当者からの説明が中心
  • 「働く障がいのある社員と交流」できることもある
  • 作業体験はあっても、ごく軽いもの
こんな方におすすめです
  • いきなり実習は不安
  • 雰囲気、仕事内容を知りたい
  • 自分に合いそうな職種を広く探したい
そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

困ったら「まずは職場見学」です。

そこで興味を持ったら、

次のステップに進んでみましょう。

【短期】企業実習(2〜5日)

  • 「ハローワーク」「福祉機関」「支援学校」などを通じて行われる
  • 実際の作業を「一定時間」行う

「企業内で行われる短期体験」という意味で、制度的に広く認められています。

  • 2〜5日ほど現場に入る
    • 作業体験ができる
  • 実際に働く社員から、振り返りがある
  • 雇用契約は結ばない
  • 実習先と、自分の相性を見極められる
こんな方におすすめです
  • 仕事内容を実際に体験したい
  • 自分の「体力」「ペース」で働けるか、確かめたい
  • 企業側からの評価も知りたい
そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

学生の時に「職場体験」「インターンシップ」の経験がある方は、

それらをイメージするとよいです。


【長期間】本番に近い実践的訓練

長期の制度には、大きく分けて次の2つがあります。

  • 障害者トライアル雇用
  • 障害者委託訓練

障害者トライアル雇用(トライアル雇用)

こんな制度です
  • 「3ヶ月間の試行雇用」がある
  • 企業との間で「相互理解を深める」
    • お互いの不安を解消できる
  • 障害のある方の「継続雇用をめざす」制度

詳しくは、こちらからご覧ください

  • 企業と労働契約を結ぶ
    • 有期雇用
  • 原則3か月
    • 条件では、最大12ヶ月まで延長可能
  • 実際の社員として働く
    • 給与は企業から支給
  • 社会保険の加入は法定基準に従う
    • 勤務時間、条件により異なる
良いところ
  • 実際の雇用に近い形で働ける
    • スキル、適性を評価してもらえる
  • 後にそのまま雇用契約に移行できる可能性がある
こんな方におすすめです
  • 実践的に働きたい
  • すでにある程度のスキル、過去に働いていた経験がある
  • 本採用を目指したい

障害者委託訓練(委託訓練)

こんな制度です
  • 実施期間は「3ヶ月以内」
  • 企業との間で「相互理解を深める」
    • お互いの不安を解消できる
  • 実際に「継続して働くことができるか」確かめられる
  • 厚生労働省では「障害者の多様なニーズに対応した委託訓練」と紹介

詳しくは、こちらからご覧ください

  • 企業とは労働契約を結ばない
    • 職業能力開発校などと、参加者本人が契約する
  • 社員としては扱われない
    • 実習生、訓練生という立ち位置になる
  • 職業訓練受講給付金などの支給がある場合がある(条件あり)
  • 社会保険には加入しない
    • 雇用契約がないため
良いところ
  • 実習ではなく「訓練」として体系的に学べる
  • 実習先からのフィードバックを受けられる
    • 無理なくスキルを身につけられる
  • 長期間のため、実務に近いペースで経験を積める
こんな方におすすめです
  • いきなり雇用契約を結ぶのは不安
  • 業務スキルを体系的に身につけたい
  • 自分のペースで働く力を整えたい

「委託訓練」「トライアル雇用」はどちらが本番?

制度を知ると、上記の問いが思い浮かぶ人も少なくありません。

この2つ、何が違うの?

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そら
(管理人)

両制度は目的が異なります。

よって「こちらが上」というものではないのです。

「トライアル雇用」の場合
  • 「本番に近い働き方」が前提
  • 労働契約あり
  • 給与は企業負担
「委託訓練」の場合
  • 「本番に向けてスキルをつける」段階
  • 労働契約なし
    • 訓練校との契約

つまり「委託訓練=ステップアップの途中にある制度」になります。

企業に評価される場であることは共通しています。

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そら
(管理人)

私個人の感覚だと、以下のように説明します⬇️

  • トライアル雇用
    • ➡️ 働いていた経験がある人向け
  • 委託訓練
    • ➡️ 働いた経験がない人向け

学生だと「実習期間が短い」理由

支援学校などに通っていると「実習期間は1〜2週間」と

学校ごとで異なりますが、短期間の場合が多くあります。

これは職業教育を扱う以上、

「学生の実習」=「学校教育の1つ」であり、

「企業実習とは別枠で運用されている」ためです。

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そら
(管理人)

そもそも、適用されるルールが違います。

  • 学生(例;支援学校生)=「文部科学省」
  • 学生ではない(例;求職者)=「厚生労働省」
詳細について(さわると、確認できます)

障がいのある学生については、以下のような制度に基づいて実習が行われます。
「学校教育法」
「高等学校、特別支援学校の教育課程」
「職場体験・就業体験ガイドライン」
これらの教育課程では1〜2週間の職場実習が一般的であり、
特別支援学校の教育課程でも長年この枠組みが使われています。
なお、具体的な期間の統一的な全国基準はありません。


体験実習の「選び方」をご紹介

そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

簡単な言葉で、説明します。

目的から逆算すると、自分に合った制度を選べます。

あなたに近い考え方を、見つけてみてください ⬇️

困っていることおすすめのアクション
「働くイメージがわかない…」職場見学をしてみましょう。
実際の雰囲気を、
その目で確かめてみましょう。
「この仕事、私に合うかな…」短期実習をしてみましょう。
2〜5日で、職種・作業内容・体力など
様々な視点から確認できます。
「ちゃんと働けるか、確かめたい」障害者委託訓練を検討しましょう。
労働契約を結ばないため、
リスクなく挑戦できます。
「他人と同じように、働いてみたい」障害者トライアル雇用を検討しましょう。
労働契約を結ぶため、
実戦形式で経験を積むことができます。

よくある質問に、お答えします

委託訓練中、給料は出るの?

答え;「企業からの」給料は出ません。

訓練を受け入れている会社・訓練生本人の間では、雇用契約がないためです。

ただし、生活支援として「職業訓練受講給付金」を受け取れる場合があります。

詳しくは厚生労働省HP「求職者支援制度」でご確認ください。

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そら
(管理人)

私は「訓練手当」の名目で、いただきました。

トライアル雇用は、必ず本採用になる?

答え;そうではありません。

企業・本人双方が適性を確認する期間であり、

本採用が保証されているわけではありません。

そのため「合わない」と判断されると、契約解除になる場合もあります。

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そら
(管理人)

もし合わなかった場合でも、

「経験ができた」ことは大切です。

委託訓練は、誰でも受けられる?

答え;原則ハローワークで求職登録し、訓練が必要と判断された場合に利用できます。

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そら
(管理人)

一番の判断基準は、

「障害者手帳を持っているか」もしくは
「医師の診断書があるか」ということです。

就労移行支援などの福祉サービスを利用している場合、

条件を満たしているため、比較的簡単に受けられます。


おわりに:「選択肢を知る」ことで「働き方の幅が広がる」

障がいのある人が社会で働くためには、

「自分に合ったステップを選べること」がとても大切です。

  • 職場見学(1〜2時間)
  • 企業実習(2〜5日)
  • トライアル雇用(3か月)
  • 委託訓練(3〜6か月以上)

制度が階段のように整備されていることで、自分に合う働き方を無理なく探すことができます。

実習は単なる体験ではなく、

「今の自分を知り、これからの働き方の可能性を広げる場」です。

ぜひ、自分の状態・希望・生活に合わせて、最適な制度を活用してみてください。


そら<br>(管理人)
そら
(管理人)

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