
「ASDなそら」管理人のそらです。
ASD(自閉スペクトラム症)当事者の視点で、
仕事・生活に役立つ情報を発信しています(^^)
「発達障害者支援センター」という名前を耳にしたことはありますか?
これは発達障がいのある人・その家族をサポートするために、
国・自治体が設置している公的な相談機関です。

(管理人)
私自身、ASDの診断を受けてから、
医師以外に相談先があればいいな、と不安になった時期がありました。
そんなときに主治医から教わったのが、このセンターの存在です。
発達障害者支援センターは、
医療機関・学校、就労支援機関とつながっており、
さまざまな困りごとを相談できる「ハブ」のような場所です。
この記事では「発達障害者支援センターの役割」
「具体的な支援内容」「利用の流れ」をわかりやすく解説していきます。
私の体験談も交えているので、「実際に利用するとどうなるの?」と
気になっている方の参考になれば嬉しいです。
「発達障害者支援センター」とは
「どこにある」の?
発達障害者支援センターは、
全国の都道府県・政令指定都市に
少なくとも1か所は設置されています。
多くの場合、国・自治体の委託を受けて、
社会福祉法人・医療法人などが運営しています。
つまり「国だけが運営している」わけではなく、
地域ごとに運営主体が異なるのです。

(管理人)
私が行っているセンターでは、
「大学が」市町村から委託を受けて、
運営されていました。
「誰が使える」の?
センターの対象は子どもから大人まで幅広く、
本人だけでなく家族・関係者(学校の先生、職場の上司など)も
相談することができます。

子どもの発達が他の子と違う気がするけれど、
どこに相談したらいい?

学校で、友達との関係がうまくいかない…

大人になってから診断を受けたが、
職場で配慮がなくて困っている…

就職活動をしているが、
自分に合った働き方が分からない…

(管理人)
センターは、こうした悩みに対して
具体的なアドバイスをくれたり、
必要に応じて専門機関につないでくれます。
発達障害者支援センターの「4つの役割」
① 相談支援
もっとも基本的な役割が「相談に応じること」です。
本人・家族、学校、職場などから寄せられる悩みに対して、
丁寧に話を聞いてくれます。
- コミュニケーションが苦手で、友人関係が続かない
- 学校で授業についていけない
- 職場でミスが多く、理解してもらえない
- 家族として、どう接したらいいか分からない
必要に応じて「医療」「福祉」「教育」「労働」など、
関係機関へつないでもらえるのも大きな特徴です。

(管理人)
私の場合、
「働きたい」という明確な悩みがったので
その場で就労移行支援を教えていただきました。
② 発達支援
発達障がいの特性に応じた支援を計画し、
家庭・学校、地域での関わり方をアドバイスしてくれるのが
「発達支援」です。
- 家庭での声かけの工夫
- 学校、幼稚園、保育園での支援方法の提案
- 発達検査、生活スキルのチェック
- 個別の支援計画の作成

(管理人)
たとえば「宿題に取り組めない」「集団行動が苦手」
そういった悩みに対して、
どんな支援が合っているのかを一緒に考えてくれます。
私は、家族に理解してほしかったので
わかりやすい資料をいただき、
それを使って説明しました。
③ 就労支援
大人にとって特に重要なのが「就労支援」です。
就職を希望する人、今の仕事が合わないと感じている人などが対象です。
- 就職活動に関する相談
- 職場への配慮の伝え方
- ハローワーク、職業センターとの連携
- 学校、職場への訪問、助言
- 作業内容、環境の調整の提案

(管理人)
就職活動を支えてもらえる、貴重な存在です。
就職した後でも困ったときに駆け込めるのは、
非常に大きなメリットです。
④ 普及啓発・研修
センターの役割は、個別の相談・支援だけにとどまりません。
地域全体で発達障害への理解を広げる活動も行っています。
- 地域住民向けの講演会、セミナー
- 発達障害に関するパンフレットの配布
- 学校、企業、警察、消防などへの周知活動
- 専門職、行政職員への研修
発達障がいは「一部の人の問題」ではなく、
社会全体で理解を深めることが大切です。
センターはその橋渡し役として、日々情報を発信しています。

(管理人)
私も、支援センターが主催している
講演会に参加しました。
当事者同士でつながることも可能です。
「どうやって」利用するの?
発達障害者支援センターの利用は、基本的に無料です。
予約制になっていることが多いので、
まずは電話・メールで連絡を取ってみましょう。
- 連絡する
- 電話、もしくはメール
- 初回の面談
- 困っていることを、聞いてくれる
- (必要に応じて)支援計画の作成
- 他機関との連携、継続支援

(管理人)
私の場合、2〜3回利用して
就労移行支援事業所の見学に同行してもらいました。
それ以降は「困ったら、相談しに行く場所」にしています。

(管理人)
行くことに抵抗がある方の考えとして、
「知らない場所だから怖い」があると思います。
その場合は「主治医など」知っている方に
聞いてみるのが一番良いです。
「行くハードルを下げて」
人生を変えるきっかけにしてみませんか?
おわりに;「支援センターで相談して」人生を変えよう
「相談支援」「発達支援」「就労支援」「普及啓発・研修」
この4つの柱を通して、発達障がいのある人・家族などを支えています。

(管理人)
私自身、
主治医から教えてもらった「支援センター」をきっかけに、
人生が変わりました。
「本当に、一人で抱え込まなくていいんだ」
「こんなに温かく、応援してくれる人がいるんだ」
「支援センター」に行ってなければ、
『ずっと引きこもっていたのかな…』と考えると
「心から行ってよかった」と思います。
困りごとがあるとき、
誰に相談すればいいか分からないとき、
まずは最寄りの発達障害者支援センターに連絡してみてください。

(管理人)
質問などあれば、お気軽にコメントしてくださいね。
Xでもお待ちしております(^^)


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