「ASDなそら」管理人のそらです。
ASD当事者の視点で、仕事や生活に役立つ情報を発信しています!
人間関係は私たちの生活に大きな影響を与えるものであり、
特に仕事や家庭、友人関係など、さまざまな場面で問題として浮上します。
ASD(自閉スペクトラム症)の当事者にとっては、
特にこの人間関係が大きな壁となることが多く、
対人ストレスが原因で離職したり、精神的な負担を抱えたりすることも少なくありません。

私自身も人間関係に悩み続けてきました。そして今も、
その課題は完全に解決されたわけではありません。しかし、
自分なりに試行錯誤を重ねてきた結果、
少しずつ対処法を見つけることができました。この記事では、
私が経験したことや学んだことを共有し、
同じように悩んでいる方々にとって何かヒントになればと思います。
仕事における人間関係の影響
仕事における人間関係は、私たちの精神的な健康や
働きやすさに大きく影響します。良好な関係を築ければ安心して働けますが、
対人関係のストレスが強いと、仕事そのものが苦痛になりかねません。

職場での人間関係を考えるときに重要なのは、
自分に合った環境を見つけることです。例えば⬇️
- 上司や同僚とのコミュニケーションの取りやすさ
- 職場の文化や雰囲気
- 業務の進め方や評価の仕組み
そういった要素が、自分にとってストレスが少なく
働きやすいものであるかを意識すると良いでしょう。
特にASDの特性を持つ人にとっては、
「曖昧な指示」や「頻繁な予定変更」が負担になりやすいため、
なるべく「自分にとって分かりやすい職場環境を選ぶ」ことが重要です。

また、新しい職場に入ったばかりのときは、環境に慣れるまで時間がかかるものです。
焦らず、自分のペースで適応していくことを大切にしましょう。
家族関係の難しさ
家族との関係は他の人間関係とは異なり、切ることが難しいものです。
そのため、家族関係が悪化すると精神的な負担が大きくなります。
私自身も家族との関係に悩み、強いストレスを感じた経験があります。
私自身の実体験
大学を休学して実家にいた頃は、外部との接触が減り、
家族との関係が悪化しました。家にいる時間が増えることで、
相手の欠点が目につきやすくなり、不満が溜まってしまったのです。

この状況が続いた結果、私は過換気症候群を発症し、
息が苦しくなったり、手足が痺れたりする症状に悩まされるようになりました。

この経験を通じて学んだのは「家族との距離感を適切に保つことが大切」ということです。
ASDの特性を持つ人にとって、家族との関係がストレスになることも少なくありません。
無理に関係を改善しようとするよりも、まずは自分が安心できる環境を整えることが重要です。
自分自身の変化と支援を求めること
人間関係のストレスを減らすためには、周囲の理解を求めることも大切です。
私は心理的なサポートを受けることで、自分自身の特性をより深く理解し、
発達障害に合った支援を受けることができました。
就労移行支援事業所に通ったことで、
人間関係のストレスが少ない環境で働く準備をすることができました。特に、
- 自分のペースで仕事に取り組める環境を選ぶ
- うるさくもなく静かすぎない場所
- ASDの特性を理解してくれる職場を探す
- ジョブコーチなど
- 無理に他人に合わせようとしない
そういった点を意識することで、少しずつ働きやすい環境を見つけることができました。

人間関係をうまく築くためのポイント
人と関わることが苦手でも、少し工夫をすることで
ストレスを軽減できる場合があります。
私が実践しているポイントをいくつか紹介します。
- 仕事とプライベートを分ける
- 「仕事上の付き合いは無理に深めなくてもOK」
- 「必要最低限の関係を維持し」業務に集中する
- 職場ではできるだけ多くの人と関わる
- 1人の人に依存せず「広く浅く関係を築く」
- 「逃げ場を作る」ことで、人間関係のトラブルを防ぐ
- 適切な距離感を意識する
- 近すぎると感じたら少し距離を置く
- 遠いと感じたら少し歩み寄る
- 「無理に仲良くなる必要はない」と考える
- 全員と仲良くする必要はない
- 信頼できる人が少しでもいれば十分
- 自分の気持ちを大切にする
- 違和感を覚えたら、その感覚を無視しない
- 無理に関係を続けることでストレスを溜めない
人間関係を通じて得た学び
私は以前「一人でいた方が楽」と思っていました。しかし、
どんなに強い人間でも、誰かの支えがなければ生きていくのは難しいと気付きました。

だからこそ、自分にとって安心できる人間関係を少しずつ築いていくことが大切です。
人間関係は簡単ではありませんが、少しずつ経験を積みながら、
より良い関係を築いていくことは可能です。
自分に合った環境や支援を見つけることで、
無理なく人間関係と向き合うことができるはずです。

ASD当事者にとって、人との関わり方は悩みの種になりやすいものですが、
自分に合った方法を見つけることで、より快適な生活を送ることができるでしょう。
焦らず、無理せず、自分を大切にしながら、人との関係を築いていきましょう。
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