「ASDなそら」管理人のそらです。
ASD(自閉スペクトラム症)当事者の視点で、
仕事や生活に役立つ情報を発信しています!
スマートフォンは、とても便利な道具です。
- 検索
- 動画視聴
- ゲーム
- 音楽
- 買い物
- メッセージのやりとり など
ほとんどのことがスマホ一台で完結します。
私たちの生活にとって、もはや欠かせない存在ですよね。

私自身、スマホは毎日使っていますし、
便利さもよくわかります。でも、だからこそ声を大にして言いたいのです。

スマホだけで満足してしまうのは、ちょっともったいない!
ASD(自閉スペクトラム症)の当事者である私たちにとって、
パソコン(PC)を使えることには大きな意味があります。

えっ、パソコン?難しそう…

スマホで十分じゃないの?
そんな声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。
この記事では、パソコンが使えるようになることで得られるメリットと、
そのための具体的なステップを、わかりやすく、順を追って説明します。
スマホとパソコンの決定的な違い
スマホとパソコンには、共通点もたくさんあります。
- インターネットに接続できる
- 情報を調べられる
- 動画を見ることができる
- 文字の入力ができる
でも、決定的に違うのは
「作業のしやすさ」と「できることの幅の広さ」です。
- 画面が大きい
- キーボードで素早く文字が打てる
- 複数のソフトを同時に開ける(マルチタスクに強い)
- 文章作成
- 表計算
- 資料づくり
- データの整理
- プログラミング
- 動画編集 など
「アウトプット系」の作業が強い
つまり「見るだけ」から「作る側」にステップアップするには、
パソコンが必要なんです。

ASD当事者とパソコンの相性の良さ
- 手順が決まっている作業が得意
- 興味があることには集中できる
- 視覚的に情報が整理されていると理解しやすい
パソコン作業はまさに、
「手順どおりに」「繰り返し」「落ち着いて進めることができる」
ASDにぴったりの作業です。
また、スマホに比べて画面が広く、情報の整理もしやすいので、
混乱が起きにくいのもポイントです。

まずは「触ってみる」ことから始めよう

でも、パソコン持ってないし…
そんな方も多いと思います。
そこで、最初のステップは【とにかく触ってみる】です。
- 家電量販店で展示されているPCを試してみる
- Apple StoreでMacを触ってみる
- 家族や知人が持っているPCを触らせてもらう
最初は「ちょっと触るだけ」でOKです。
マウスやキーボードの感触、画面の雰囲気を味わってみましょう。

パソコン購入のポイント
本格的に練習したくなったら、パソコンの購入を検討してもよいでしょう。
Q:WindowsとMac、どっちがいい?
→ 多くの企業や公共機関ではWindowsが使われています。
職場で使われているPCの種類に合わせるのがベストですが、
初心者にはWindowsの方が使いやすく、価格も安めなのでおすすめです。
Q:どのくらいのスペックが必要?
→ 動画編集や3Dゲームをしない限り、
5〜7万円の入門機で問題ありません。
中古パソコンも選択肢に入ります。
パソコンを買ったらやるべきこと
パソコンを買ったあとに待っているのが「初期設定」
正直、ここが一番つまずきやすいです。
でも、ここで焦る必要はありません。
スマホで「パソコン 初期設定 Windows(またはMac)」と検索すれば、
画像付きでわかりやすく説明している記事や動画がたくさん出てきます。
YouTubeの解説動画を見るのもおすすめです。

最初のステップ:「文字を打ってみる」
どんなに機能が豊富なパソコンも、
使いこなすには「文字入力」が基本です。
以下のように練習してみましょう。
- パソコンの中にある「メモ帳(Notepad)」を開く
- とにかく何でもいいので、キーボードで文字を打ってみる
- スマホで「パソコン キーボード 入力方法」と検索しながら練習
はじめはタイピングミスも多いと思います。

でも「ローマ字入力」の基本を覚えると、意外とすぐ慣れます。
下記のような「タイピング練習サイト」を利用すると良いですよ。
スキルアップ:自分の「好き」や「得意」を伸ばす
ある程度キーボードに慣れてきたら、次のステップに進みましょう。
■ Googleドキュメント
文章を書くのが好きな人
- ブログの下書き
- 日記
- メモ
- 企画書など
詳しくはこちらから
■ Googleスプレッドシート
- 数字や表が好きな人
- 整理整頓が得意な人
- 家計簿
- 予定表
- データ集計 など
詳しくはこちらから
■ Canva(キャンバ)・Googleスライド
- 視覚的な表現が好きな人
- プレゼン資料
- SNS用の画像
- チラシの作成
Canvaはこちらから
Googleスライドはこちらから
「仕事につながるスキル」はこうして育つ
パソコンを使えるようになると、
以下のような仕事にもつながっていきます。
- 事務作業(文書作成、表計算)
- データ入力
- Webライティングやブログ運営
- オンラインショップ運営
- SNS運用
- プログラミングやシステム開発
- 動画編集や配信
もちろん、最初は趣味で始めたことで構いません。
でも、それが「あ、これ仕事にできそうかも」と思えたとき、
大きなチャンスになります。

まとめ あなたの世界を広げる鍵は「パソコン」かもしれない
スマートフォンはすごく便利です。
しかし、それだけでは届かない場所があるのも事実です。
パソコンを使えることで、
- 自分のペースで学び、働き、表現できる
- 社会参加の選択肢が増える
- 「できること」の幅がぐんと広がる
ASDの特性を持つ私たちにとって、
安心して自分らしく生きるための「道具」になるはずです。
もちろん、最初はわからないことだらけでしょう。
でも、それはみんな同じです。
スマホで調べながら、一歩ずつゆっくり進んでいけば、
ちゃんと道は見えてきます。
焦らず、少しずつ、一緒にやっていきましょう。
※この記事では「あえて」用語解説を行っていません。
「検索する力」を身につけてほしいからです。
「どうしてもわからない」「質問したいことがある」方は、
コメント欄でお気軽にどうぞ。
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